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セレンディピティの水
適当に書き散らす日記です
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ビッグバン宇宙論
先日本屋をフラフラしていると待ちに待ったサイモン・シンの新作が出ていることに気がつきました。その新作とは「ビッグバン宇宙論」。サイモン・シンといえば前作の「暗号解読」、前々作の「フェルマーの最終定理」ともに読んでいて、とてもわかり易い語り口、絶妙な展開が好きでした。

もちろん本作も期待大で早速家に帰って読んでみると。。。う~ん、やっぱりサイモン・シンはうまいわ、と思わせる納得の出来^^
学者さんも一般大衆向けに学術的な内容をわかりやすく説明した本をたくさんたくさん出しているんですが、サイモン・シンの本はそれらとは一線を画す出来だと思います。学者さんの本と違う特に特徴的な点は、「常に読者を意識している」ってところではないかと感じています。学者さんの本も読者を意識して書いていますし、学者さんももともと文章を書くのが仕事なので文章自体は特に問題ないのですが(超難解な表現の人もいますがw)、自分の書きたいことだけを書く傾向にあったり、(時には)ライバルに対する当てこすりがあったり、「俺Sugeeeeee!!!!」的な表現がやたらと目に付いたりすることがママあるような気がします。サイモン・シンの場合は、前述のようなマイナス点となる表現はもちろんありませんし、読者を意識して、時には平気で厳密な正確性を犠牲にしたりしていますが、その点も学者さんの本とは異なる点ではないかと思います。まぁ、何に比重を置いて表現するか、ってのがそもそも異なると推測されるので、ここら辺の違いは必然的なものかもしれません。

さて、話の内容ですが、紀元前の哲学者の宇宙観、有名なガリレオの「それでも地球は回っている」、アインシュタインの相対性理論など歴史を過去から現代に進みながら、どのように「ビックバン宇宙論」が証明されてきたかが語られます。理論が証明される過程でどのような人がどのような思考をしたか、結果どうなったかが明快に語られていき、グイグイと話に引き込まれてしまいます。単に理論の説明をするのではなく、その背景にある人の歴史、時代の説明などに重点が置かれているのが話を面白くしている大きな要因ではないかと思いました。

前作の「暗号解読」同様の面白さと語り口なので、前作が好きだった人の期待は裏切らないと思いますが、前作以上ってとこまで行ってないのがちょっと残念な気もします。この完成度でさらに上を、ってのはちょっと酷な気がしないでもないですが、(私の中では)それを期待させてしまうだけの作者という位置付けなんだろうなぁと、勝手に解釈していたりします。

こんな教科書だったらさぞかし学校が面白かっただろうな、と思うすばらしい出来なので是非一読することをお勧めします。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

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